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反転3万円指向、だが・・
日経平均は52週線で下げ止まり、岸田首相が「金融取引税の見直しはしばらく行わない」と発言してから切り返しを強めた。米国では債務上限を12月3日まで延期したことでNYダウ、ナスダックが反転。日米とも下値正念場から切り返したことでまずはひと安心。
だが、乱高下しやすい10月相場。急落のあとは急反発してもおかしくないが、米国のインフレ懸念や債務上限問題、中国の不動産懸念は解消しておらず、急反発のあとに再び急落するリスクもある。日足チャートで流れと転換点をこまめに注視して行きたい。
NYダウ日足
ドル円 月足
米国のインフレ懸念を背景に日本株は値がさハイテク株が下げを主導したので、米国株が反転すると戻りも値がさハイテク株主導となる。下落も上昇も値がさ株主導であるから日経平均の振幅は大きくなりやすい。
日経平均は9/14高値30795円から10/6安値27293円まで3週間で3502円下げた。その後の戻りでは、割り込んだ200日線や75日線の近辺でもたついたが、15日はそこを突破して29082円まで上げて「半値戻し(29044円)」を達成した。格言の「半値戻しは全値戻し」の如く今度の戻りも意外性を秘めている。
日本では31日に総選挙があり、その前の10/25~26近辺に「日本郵政」の株式売り出しがあり、政策的な「株高」の思惑が働きやすい。チャート的には25日線(29310円)を抜いて、61.7%戻し(29457円)や9/28の窓埋め(30001円)を目指すと思われる。
下落に3週間を要したが、10/6安値から3週間後は10/27でポイントになりやすい。ただ、15日現在で日足は安値から8本を数え、変化日の9本、13本が今週18日、22日に当たる。勢いよく30000円に近付くなら早めにピークを迎えてもおかしくない。
日経平均日足
今週は戻りを試すと思われるが、日足RCIが高値圏に入ってくるほか、円安の加速も気がかりだ。「戻りは窓埋めまで」という格言もあり、今週から日足の陰転信号にも注視して行く。(
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