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保ち合いの中、1月調整はアノマリー
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
2022年の大発会は日経平均株価が510円高2万9301円と上々にスタート、新年相場へ期待を抱かせた。だが、大雪に見舞われた6日に844円安2万8487円と急落し、お屠蘇気分もいっぺんに醒めてしまった。
NYダウが3日、4日と続伸で始まり、5日に過去最高値を36952ドルに伸ばしたものの、5日終値が36407-392ドルと下落したことで日本株に影響した訳だが、今年も日本株は米国株の動向(とくに下落)に振り回されるだろう。
ただし、日経平均株価のチャートを見れば、昨年8月から続く三角保ち合いの中で推移が続く。上値抵抗線にタッチした5日2万9388円高値のあと調整に転じたのはセオリーでもあり、下値支持線のある2万7800円近辺までは保ち合いの往来ゾーンで、三角が煮詰まるまであとひと月ほどはもみ合いが続く可能性あるだろう。
日経平均日足
この三角からどちらに放れるかが今年の日経平均の焦点で、下放れには一つ注意すべきだが、ただ1月中旬の調整は珍しいことではなく、下げ止まると2月上旬(節分)に向けて切り返して行くのが日本株のアノマリー(経験則)でもある。
米国に目を向けると、10年債利回りが7日に1.76%と上昇、週足で過去2年間の上値抵抗線を抜いてきた。FRBがテーパリングを3月までに終了し、今年3回の利上げに動くと表明しても株式市場は「イイとこ取り」で高値を更新していたが、さすがに年初の買いが一巡すると金利の上昇を無視できなったようだ。
米国10年債利回り
NYダウ(7日36231ドル)の日足を見ると、RCIがピークアウトしたばかりであと1週間ほど調整基調続く可能性あり、下に控える75日線(35497ドル)や200日線(34859ドル)を模索してもおかしくない。日経平均の日足RCIも同様にピークアウトからまだ3日ほどであるから、あと1週間ほど調整基調続く可能性あるだろう。
NYダウ日足
ただし、そういった調整を入れるなら、節分を前に「押し目買い好機」となるだろう。1/25-26にFOMCがあるし、日米ともカネ余りの地合いがすぐに消滅するとは思えず、三角から上放れを試す可能性も残されていよう。
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