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WTI、2008年来高値
見通し立たぬプーチンショック。その行方は誰にも分からない。軍撤退とか、停戦交渉という言葉が出るたびに買い戻しを誘うが、その後もズルズル泥沼化の様相を呈してNYダウ、ナスダックともチャートは一退二進、25日線を抜けずに右カタ下がりを継続している。
昨年まで未曽有のマネーバブルで最高値を描いてきた米国株。世界のマネーが米国株に流れ込んでいたこともありこのチャート陰転は侮れず、下げ基調が終了(好転)するまでは様子見など慎重に対応しておくべきかもしれない。NYダウ、ナスダックとも好転を確認するには少なくとも25日線と52週線の突破が必要だ。
NYダウ週足
世界の株式市場が同時株安の様相を強める一方で、原油(WTI)などエネルギー価格を中心に商品市場(CRB)が急騰している。CRB指数(4日299.95)は7年半ぶりの高値だが、WTI(4日115.68ドル)は2008年8月以来13年半ぶりの高値だ。
高まるリスクオフムードの中をマネーは商品市場に向かっている。ただ、WTIの月足チャートを見ると2001年安値17ドル台から08年7月高値145.29ドルまで127ドル急騰していて、今回は2020年0.5ドルから116ドル上げ月足の波動は「N波」形成に近付いている。
WTI月足
2008年といえばリーマンショックの時である。WTIが高値から急落したこともあり世界の金融市場が大混乱、危機に陥ったのは記憶に新しい。いま、それと似た状況に近付いていることが危惧される。
日経平均は4日に安値25774円を付け昨年安値を更新したが、2/24安値25775円に並び二点底になるか目先注目されるが、ここでも25日線をクリアーして27000円台回復(3/1高値27013円突破)を確認するまで安心できない。
日経平均日足
11日にメジャーSQを控えることから今週も乱高下しやすいが、何はともあれウクライナ問題が解決するまでリスクオフのシナリオが付きまとうことも承知しておきたい。
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