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75日線割れ、日本売りにも警戒
期待と懸念を抱えながらスタートした4月・新年度相場だが、日経平均は冴えずに8日現在26764円安値と軟化、日足チャートはポイントの75日線を割り込み25日線まで軟化した。
目先的にはこの25日線を意識して切り返す可能性あるが、チャートで好転を確認するには割り込んだ75日線のほか上値を押さえた200日線を突破しなければならない。
週足チャートは、3月のアヤ戻りが52週線や昨年来の抵抗線で頭を叩かれた。これは、陰転したあとのアヤ戻りが一巡、次ぎ「二段下げに向かう」可能性を暗示する。日足が25日線で下げ止まらないと、この二段下げリスクが台頭すること否定できなくなる。
日経平均週足
新年度になって冴えないのは「円」も同じだ。3/28に125円03銭まで円安(ドル高)を進めたが、「黒田ライン」とされる125円にタッチしたことで一度は121円29銭まで戻したが、いま再び124円台乗せとなり「125円ライン」を試す構えを見せている。125円以上の円安は言うまでもなく「悪い円安」を強く意識することになる。そして、国債の軟調を含めて日本の「トリプル安」(日本売り)を意識することになる。
ドル円月足
株式市場でカギ握る米国・ナスダックの週足を見ると、崩れたあとのアヤ戻りが52週線と26週線に頭を叩かれている。コロナ後の過剰流動性相場で上げた9580円幅に対して、一度は38.2%(黄金比)で下げ止まったが、週足チャートはアヤ戻り一巡から二段下げに向かうリスクを暗示している。
ナスダック週足
このように、日経平均、ナスダックともチャートの流れは芳しくなく、いま注意を要する局面と言える。今月下旬から決算発表が始まるが、今23年3月期が強気になれるほど期待抱けるだろうか。懸念要因は国内外に山積しており、少なくとも日経平均が28000円に乗せて200日線突破を確認するまでは買いを急ぐこともない。様子を見るのも相場である。
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