富田のトレチャ 2022年05月23日

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90年ぶり8週連続安

5/20のNYダウは8週連続下落で終えた。この8週連続が何と1932年以来90年ぶりというから驚きである。その8週は3/28(34833ドル)から始まり、道中では高値35492ドル(4/21)を付けたり、933ドル高(5/4)で終える日もあったが、それでも週末はマイナスになったのだ。NYダウの週足を見ると、上ヒゲを伸ばす週が多くあり、ボラティリティ(変動率)を高めているということで、もうしばらく乱高下の展開が続くことを覚悟しておきたい。

20日のNYダウは31261ドル引けで、安値30635ドルまで下ヒゲを伸ばした。チャートは年初から二段下げを描き、1/5高値36952→2/24安値32272→4/21高値35492→で計算する「N波30812ドル」に到達した。週足RCI(9週、13週、26週)が底値圏にきており、テクニカル的にはいつリバウンドに転じてもおかしくない。ナスダックも11/22高値から6ヶ月、26週を経過した。90年ぶりの記録をマークしたのだから、連続安を8週でストップする確率は小さくない。

NYダウ週足
NYダウ週足

ただし、相場はダウ理論の如く「流れに従う」のが基本。好転の兆しを見せるには25日線クリアーなど好転信号が必要で、それを確認するまでは「もうはまだなり」となりかねず、連続安が9週、10週と続く可能性もゼロではない。

週足のボリンジャーバンド(26週)を見ると、高まるボラティリティを背景に下向きの勢いを加速させている。ここらで反発できなと苦しくなっている「買い方」の見切り売り・損切りが出やすくなり、一気にセーリングクライマックスに向かうことも否定できない。

NYダウ週足ボリンジャーバンド
NYダウ週足ボリンジャーバンド

日本株は米国次第であり、米国株がそういった状況にあることを頭に入れて対応すべきところだろう。 

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