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日経平均「上放れ」
先週のNYダウ(27日33212+575ドル)は9週ぶりに上昇したが、週間で1951ドルと大きく上げ、8週間で下げた3599ドル幅の54%を一気に取り戻した。チャート的には5/20安値が13週→13週の変化日安値で、年初から二段下げのN波を達成していた。そして、年初から下げが長引き市場には売り(ショート)が溜まっていた。その売り玉が6月のメジャーSQ(米国6/17)を前に買い戻し(ショートカバー)を加速させたと言える。
勢いよく上げたNYダウだが、この勢いが続くかは疑問だ。日足は25日線(32578ドル)を抜いたが、ボリンジャーバンド+1(33381)、一目遅行線の雲(33851~34612)、一目の雲(34048~34400)などが控え、週足も13週線(33540)、26週線(31378)、遅行線の雲上(33302)、一目均衡表の雲下(33160)等など、ここから34000ドル台にかけて多くの節が待ち構える。
ナスダック(27日12131+390)も昨年11月高値から26週目に底打ちして反発、25日線(11981)を突破した。だが、ここからネックライン12600台、ボリンジャーバンド+1(12527)、13週線(今週12840台)などが控える。
NYダウ日足
どちらも基調を好転させるには52週線(NY34700ドル、ナスダック14338)を突破しなければならず、それを試す前に上記の如く多くの節があり、戻り局面では試練が待ち構えていることを承知しておくべきだろう。
27日の日経平均は26781円引けで、日足は25日線や75日線と同水準でもみ合っていた。そんなところで米国株が大きく反発、日経平均先物(夜間)は350円高37160円で終えており、今週の日経平均はもみ合いから「上放れ」を見せることになりそうだ。
日経平均日足
日経平均が上放れるなら、チャートの焦点は200日線(27946円)、52週線(28046円)を試し、それを突破して基調好転を果たせるか否かに絞られる。カギ握るのは米国株だが、日本のメジャーSQ(6/10)、国会会期末(6/15)、FOMC(6/15)などを控えており、乱高下することを覚悟しながらも28000円挑戦は十分可能だろう。
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