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上放れ、29000円指向も
28000円を手前に2週間ほど足踏みした日経平均だが、5日に243円高28175円と上昇して踊り場を放れてきた。週足は節であった52週線(27513円)を抜いている。7月の一段上げで1500円幅上げており、二段上げにそれを当てはめると29000円。今週は3月と6月につけた28300円台の節目を抜いて、年初の高値29388円(1/5)を目指すことも想定される。
日経平均日足
米国の雇用統計は雇用者数が52.8万人と市場予想(25.8万人)を大きく上回り、10年債利回りが2.83%に上昇、NYダウは朝方32489-237ドルと下落した。だが終わってみれば32803+76ドルとプラスに浮上。ナスダックは朝方の195ポイント安から終値12567-63ポイントと下げ幅を縮めて終えた。日経平均先物は18110円と大証終値比で60円安だが、為替(ドル円)が134円95銭と東京の終値から2円近く円安に振れており、それを好感して上昇してもおかしくない。
WTI週足
ただし、日経平均の日足テクニカル(5日現在)は騰落レシオ122%、RCI(9日53%、25日89%)など再び過熱圏が近付く。カレンダーを見れば海の日(11日、祭日)とお盆を迎えることから、上昇したあとはまたスピード調整に入ることも想定される。
また、米国の株式市場は「イイとこ取り」の展開が目立っている。景気鈍化懸念で原油や商品指数(CRB)が下落、金利が再び上昇し、為替も乱高下と注視すべき市場もある。ここまでの株価上昇の要因は「ショートカバー(買い戻し)」との見方もある。NYダウの週足は26週線(32936ドル)に差し掛かったところだけに、米国株の動向はカギ握るだけに注意しておきたい。
NYダウ週足
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