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高値圏を示すチャート
日経平均は8/17に29222円まで上げ、1/5の年初来高値29388円に迫ってきた。200日線や52週線、3月と6月の高値28300円台など多くの節を払って上昇に弾み付けており、年初来高値更新も時間の問題と言える。
ただし、テクニカルやチャートは高値圏を示唆する信号が多く出ている。主なものを下に並べてみた。
【1】8/10の終値27819円から1週間で5%も上げ、日足は「三空」となり、8/17高値は「人気の片寄り」を思わせる。
【2】8/10安値27729円から1500円近く上げたが、これは6/20安値25520円からの上昇一波1542円幅、7月に上放れたときの上昇二波1674円幅にほぼ並ぶ。
【3】日足のRCI(8/19現在)は、9日線85%、13日線90%、25日線88%と、左記チャートの如く高値圏に集まる。
【4】8/17に「空売り比率」が39.6%と40%を割った。最近の40%割れは3/23の39.8%、1/12の39.7%、昨年12/23の38.1%などだが、それらを日経平均のチャートに照らし合わせればいずれも「高値局面」に当たる。
【5】週足は、6月安値から3702円上昇しており、3月上昇時の3657円幅(安値24681円→28338円)に合致する。また、昨年8月安値(26954円)から引く支持線を延長させたネックラインにいま差し掛かった。
日経平均週足
【6】6/20安値からは週足は9本目。NYダウは10本目だが、昨年来の週足を見るとどちらも変化日高値として意識される。
【7】「裁定買い残」(株の達人は株数推移)に目を向けると、直近8/12現在1兆3248億円(前週比+3743億円)と急増した。これは6/3の1兆1310億円や3/25の1兆3237億円を抜いて、昨年9/24の1兆4247億円以来11ヶ月ぶりの高水準だ。この日付「6/3、3/24、昨年9/24」を日経平均のチャートに照らし合わせると、前出の「空売り比率40%割れ」のタイミング同様、高値局面に重なる
裁定買い残週足
どうなるかは米国株次第だが、チャート(テクニカル)的には日米ともそろそろ調整挟む可能性が高いように思われる。
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