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戻り売り続く「秋」
「戻り正念場」と見ていた先週の相場だが、NYダウ、日経平均とも戻り高値を打ち調整に転じた。そして、今週は言うまでもなく20-21日のFOMCが最大の焦点で、22日の日本と英国の中銀会合も注目される。米国と英国はインフレ圧力抑制を引き続き優先、大幅利上げに動くことが予想されている。
先週はNYダウの下落を背景に同時株安の様相を呈したが、16日に米国はメジャーSQを通過しており、焦点のFOMCを通過すると株式市場は一旦「出尽くし感」から落ち着くことも想定される。
NYダウのチャートは13日にCPIショックで1276ドル急落、週末16日は30822-139ドルで終え、30550ドル安値をつけた。12日32504ドルまで戻していたが、日足はそこで頭を叩いて9/6安値31048ドルを一気に割り込み、日足チャートは「三段下げ」に入った。7月の安値30143ドルや6月の安値29653ドルに近付いたこともあり、21日のFOMCあとに下げ止まって反発するかが注目される。
NYダウ日足
とはいえ、NYダウの週足チャートは下げ基調にあり、「戻り売り」「下値模索」の展開が続いてもおかしくない。10月は決算発表が始まり、景気減速に人件費高騰で業績への期待も低下している。つまり、下げ基調のチャートを好転させるにはまだ時間要すことが想定される。
NYダウ週足
日経平均は9/13の28659円で戻りの頭を叩き、16日は27567-308円頭を8/17高値29222円引け。75日線や200日線、一目の雲(27535-26954円)、9/7安値17268円、週足26週線など多くのポイントをまだ維持している。この厚い節目を下値に切り返す可能性もあるが、日本株は「米国次第」でもある。
日経平均日足
144円台に加速した「円安」の影響や、5億1000万株に膨れている「裁定買い残」の解消売り懸念などを踏まえると、日経平均が27500円処の節目をいつまで維持していられるかは疑問。NYダウやナスダック、さらに為替や原油、商品市場などの動向も不安定でもあり、個別株はもうしばらく様子見など慎重な対応が求められるだろう。
裁定買い残日足
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