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※次回の更新は11/15(火)です。
当然の一服だが、ナスダックを注視
注目された2日のFOMCのあと、NYダウは荒れた。2日は高値33071ドル(+418)から終値505ドル安と急落、そして3日は一時31727ドル安値をつける。次回12月のFOMC(12/13-14)で利上げ幅を縮小させるという市場の期待シナリオにパウエル議長はクヒを刺した。「インフレは依然高すぎる、利上げの最終地点は従来予想より高くなる」とタカ派を継続する姿勢を示した。
ただ、チャート的にNYダウは10/13安値28660ドルから15%超の急上昇を演じ、変化日のタイミングで200日線や週足52週線(33249ドル)に差し掛かっていた。つまり、上値のポイントに差し掛かり、FOMCを機に利益確定売りが出やすく、ここは「当然の一服」と言えるところだろう。
NYダウ日足
4日は32403+401ドルと5日ぶりに反発したが、今週は8日に中間選挙、10日にCPI(消費者物価)があり、しばらく乱高下してもおかしくない。NYダウの日足は75日線(31500ドル台)が一つ下値のポイントだが、RCIが高値で陰転を見せたばかりであるから、調整が月半ばあたりまで続いて31000ドル付近の25日線に迫ることも想定される。そこまでは通常のスピード調整でもある。
日経平均は4日現在27199円引け。10月はジリ高基調を続けて27300円処の節を抜いて11/2に高値27692円を付けたが、4日は一時631円下げて27032円を付ける。日本株は米国株(NY)次第ということだが、日経平均の日足RCIも高値で陰転信号を灯したばかりであるから、スピード調整を1~2週間続ける可能性はある。
日経平均日足
日米とも当面は乱高下、もみ合いを想定するが、先週の高値(NYダウ33071ドル、日経平均27692円)を抜くなら月末の年末商戦(ブラックフライデー)に向けて再び上昇に動いだすことも想定される。
だが、先週の高値がいつまでも君臨するようだと「下値不安」が再び台頭しかねない。ナスダック(4日10475+132、安値10262ポイント)は10/13安値10088ポイントに迫ってきた。金利上昇、景気減速などを背景に主力IT・ハイテク株が下落するようだとナスダックが底割れ、そして日経平均も下値模索再開が否めなくなる。その点に注意しながら、11月半ばのスピード調整を見ておきたい。
ナスダック月足
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