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師走接近だが、下値支持線注視
NYダウは乱高下しながらも節目の200日線と52週線を突破し、8月高値34281ドルや4月高値35492ドルを目指す流れにある。中間選挙後の上昇アノマリー、そしてブラックフライデー(11/25)に向けてマインドの盛り上がるところだ。
ただ、チャートは10/13安値からV字回復となり、RCIは日足、週足とも高値圏にきている。いつ調整してもおかしくない状況だけに、10月安値から引く下値支持線を注視しておきたい。
NYダウ週足
今年のNYダウを振り返ると1~2ヶ月ごとに上げ下げを繰り返し、動くと一方向に4000~5000ドル振れている。その意味で、いま下値支持線得を割り込むと30000ドル割れに向かうリスクも出てくる。
米国のブラックフライデー(クリスマス商戦)は文字通りどれだけ「黒字」を積み上げるのか注目されるところだが、今年は年末商戦を前倒しで実行したところが多く、インフレとドル高の影響もあり前年比で伸び率が例年ほど伸びない可能性がある。
日経平均も10/3安値からジリ高基調が続く。75日線や52週線を突破して9/13高値28659円や8月高値29222円を目指す流れにあると言える。師走が近付きマインドの盛り上がりが期待されるが、ただRCIは日足、週足とも高値圏となり、騰落レシオも120%台が近付く。その意味で、NYダウ同様に下値支持線を注視しておきたい。
日経平均日足
米国では、暗号資産交換取引所「FTX」が経営したが、景気減速を背景に原油(WTI)や商品CRB市場が冴えない。WTIの週足チャートは52週線を割り込んだあとアヤ戻りを見せていたが、再び軟化して二段下げに向かいかねない雲行きだ。株式市場だけが堅調相場を維持していられるとは限らない。
WTI週足
暗号資産や商品市場にはコロナバブルであふれた運用マネーが大量に流れ込んでいる。価格急落で巨額損失を抱える運用会社が出てくるリスクもある。NYダウと日経平均が下値支持線を割り込むならスタンスを「慎重」に傾けるべきと思われる
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