富田のトレチャ 2023年03月13日

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復活・彼岸底シナリオ

1週前にチャートを好転させた日経平均は、9日に5日続伸で高値を28734円と伸ばした。東証が低PBR企業に対してROE改革を促したことや、期末配当取りなど「イイとこ取り」で買い人気を強めた。ところが10日に479円安28143円と急落、日足チャートは「宵の明星」を描き、雲行きが一転怪しくなってきた。

日経平均日足
日経平均日足

RCIや騰落レシオ、総合かい離率など短期テクニカルが過熱していたこともあるが、10日にメジャーSQ(清算値38337円)を明けて急落したことは、9日までの上昇がSQに絡んだショートカバー(買い戻し)が多分に含まれていたことを物語る。

そして気になるのが米国だ。9日に資金調達を発表して不安が台頭していたSVBファナンシャルグループだが、10日に傘下シリコンバレー銀行が破綻した。

NYダウは6日に33572ドルまで戻していたが、デッドクロスする25日線と75日線に頭を叩かれ、そして9日に-543ドル、10日は31909-345ドルと4日続落して200日線を割り込んだ。そして週足は一度下支えになった26週線と52週線の重なる32600ドル台を割り込んでしまった。

NYダウ日足
NYダウ日足

NYダウ週足
NYダウ週足

これでNYダウは日足・週足とも二段下げとなり、チャートが「陰転」を暗示した。インフレとFOMCの利上げ観測に反応してきた米国株だが、ここから「金融システム不安」が加わる。FOMCは3/22だが、今週末17日が米国のSQでもあり目が離せず、一度棚上げした「彼岸底」シナリオも復活した可能性ある。

NYダウは昨年10月安値28660ドルから12月34712ドルまで6052ドル上げて、いま半値押し(31686)のところだが、今後は62%押し31000ドルから6月安値の29653ドルを模索しかねない。

軟調の米国株を無視して春風に乗り上伸した日経平均だが、10日SQを明けると米国株の下落が無視できなくなった。日足チャートで下値メドは、25日線やネックライン、下値支持線、200日線などの重なる「27750~27350円」だが、買いを強めた(人気の片寄り)あとでもあり、NYダウ下落が止まらなければ見切り売りの集中で27000円を試すことも否定できない。

ベンチャー向け主体の「SVB破綻」は、市場のリスク回避から「同時株安」を招きかねず、日本の「9984SBG」に波及しかねない。

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