富田のトレチャ 2023年03月20日

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金融不安台頭も、彼岸底を意識

10日の米シリコンバレーバンク破綻を皮切りに金融不安が連鎖、15日にスイス金融大手クレディ・スイスが急落、17日には米SVBファイナンシャルグループも破綻に追い込まれ、銀行や地銀を中心に世界で同時株安が進んでいる。コロナバブル相場のあとでもあり、2007~08年のサブプライム、リーマンショックと似た危機に陥るリスクも漂い始めている。

NYダウは15日に31429ドルまで下落して200日線を割り込み、週足は26週線と52週線を割り込み、チャートは「陰転」懸念を募らせる。

NYダウ週足
NYダウ週足

日経平均は16日に26632円まで下落して27000円台に集まる日足と週足の各平均線を一時割り込んだ。週末は27333円引けで各平均線の水準に戻したものの、月末(3/30)に200円超の配当落ちがある。17日(米国)の日経先物を見ると26700円引けで各平均線を割り込んでおり、日本株もやはり「陰転」したと言える状況だ。

日経平均先物週足
日経平均先物週足

また、高値圏に上昇していた英FTや独DAXなど欧州株も急落、長い陰線を引いてチャートは下値支持線を割り込んで「調整入り」を暗示する。こうなると「世界同時株安」への警戒が必要になる。

DAX週足
DAX週足

ただ、米国は17日メジャーSQで、22日にFOMCがある。株価はまだ乱高下するだろうが、パウエル議長が当面の金融危機に対応(発言)することで当面の株価は一旦落ち着き、買い戻しを誘うことでリバウンドに転じることも想定される。

日本は需給タイトになる年度末の3月。21日が「お彼岸」で、22日は9日高値から日足9本目。コロナショックのあった2020年も、ロシアによるウクライナ侵攻のあった昨年も3月に急落して下値を打っている。

金融危機の連鎖は2~3ヶ月あとになって再び表面化することもある。また、楽観に傾いた3月上旬に買い向かった向きが評価損を抱えたことも否めず、先行きに注意は怠れない。とはいえ目先的には一旦落ち着いてリバンドを見せることも想定され、「彼岸底」を意識するように今週は割り切り前提ながら「突っ込み買い→吹き値売り」が一策になると思われる。

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