富田のトレチャ 2023年08月14日

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往来の日本株、放れに従う

先週10日の日経平均は三連休控えに係わらず、中国の「訪日団体客解禁」を背景にインバウンド関連が買われ、日経平均は269円高32473円と大きく上げた。だが、日足チャートは割り込んだ25日線(32528円)をまだ抜けず、一目均衡表も雲(上32657~下31007円)に突入したままだ。

日足チャートを見ると、7/12安値31791円と8/7安値31830円で二点安値を形成し、75日線(31736円)を含めて下値として意識させている。一方、上値は7/1のダブルトップ33700円台と、8/1の二番天井33488円が厚い雲となっている。今週以降の日本株はその上下の節からどちらに放れるかが焦点。

日経平均日足
日経平均日足

当面、上下のポイントを簡単にするなら下値は75日線、上値は一目の雲上(今週32774円)で構わない。日本市場はお盆の今週が目先ポイントになりやすく、日経平均はどちらに振れてもおかしくない要因がある。この先どちらに振れるかは「相場に聞く」のが一番でもある。
為替(ドル円)が先週11日米国市場で145.00円をつけた。6月末につけた145.07円に肩を並べたが、200日線や75日線を下値に切り返す日足チャートは「円安方向」の流れを示唆することから、昨年10月に当局が介入した150円前後を試しに行くことも想定される。そうなれば「円安」を好感して日本株は上昇してもおかしくない。

ドル円日足
ドル円日足

だが、米国市場を見るとNYダウは25日線(35069ドル)の上で推移するが、ナスダックが25日線(14032)を明確に割り込んで75日線(13314)に向かって調整基調にある。先週のCPI(消費者物価)とPPI(卸売り物価)は市場予想近辺でインフレの落ち着きを示したが、米10年債利回りが4.15%に上昇してナスダックには逆風となっている。ハイテク関連の多いナスダックの軟調は日本株に逆風となる。

ナスダック日足
ナスダック日足

米10年債利回り日足
米10年債利回り日足

米国株は8月にバカンスの影響を受けているが、24日、25日開催のジャクソンホール会議で市場のバカンスも明けるだろう。日経平均を押し上げるにはインバウンド関連だけでなくハイテク関連の上昇も不可欠だ。

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